スカバンburn!!最終章 -55- お姫様抱っこ

きゃしー  2010-04-09投稿
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美「慶太郎、あんたは全然気づいてへんかもしれんけど、みっきーはいっつも、あんたのことすっごい心配してんの。ちょっと笑ってないだけでもめっちゃ気にしてる。…だから、今回、そんなあんたを傷つけた原因が自分で、余計気にしとってんな…」

慶「…」

慶太郎は黙ったまま、まだ自分の右手を握りしめている光希の両手を見つめた

美「とりあえず、うちのベッド貸すから、寝かせてあげよっか」

拓「あ、じゃあ俺が運…」

拓朗が言い切る前に、慶太郎が光希を抱き抱え立ち上がった

伸「あらまあ。」

拓「…」

慶「…美弥姉の部屋、あっちやんな」

慶太郎は美弥に確かめると、リビングを出ていった

拓「…」

美「…拓朗…どんまい」



――光希をベッドに寝かせたものの、なかなか右手を離してくれない。
慶太郎はベッドのそばに座り、すやすや眠る光希の寝顔を眺めた。

慶「…俺は気にしてへんから…むしろ、お前が怪我なくてほんまに良かったと思ってる。だから…もう、泣くな…」

慶太郎は左手で光希の涙を拭ってやった

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