言えないバイバイ 5話 (全10話)

きゃしー  2010-04-09投稿
閲覧数[412] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「でねーその女の子が、俺に気があるらしくって、めっちゃ寄ってきて鬱陶しいねん!」

いつものように、愚痴ってくるこうた。
なんでも、ある女の子からずいぶんアタックされてるらしい。

そんな話、うちにすんな


「なんかこっちは気がないのに、くっついてこられても鬱陶しくない?俺、どうしたらいいんかな?」

「…何でそれをうちに言うん?」

「え…だって、ゆきならいいこと言ってくれそうやし…」

でも、そんな話、うちは聞きたくない

「…じゃあ言うけど、うちも好きでもないあんたに寄ってこられて、鬱陶しいねんけど?!」


言った瞬間、はっとした。


顔をあげると、明らかに落ち込んだ様子のこうた。


ごめん


そんな一言も言えなかった。


なんでそんな顔するの?




それからずっと、その時のあいつの顔が忘れられなかった

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 きゃしー 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ