聖「あかん!今のしんこぺーしょんが、ちゃう!ふぁい!もういっはい、しーだっしゅから!」
翼秋猛波三「はい!部長!」
美「ほんま、どんだけ酒弱いねん」
伸昭はちひろをおぶってついさっき帰ってしまった。リビングに残された相変わらず大騒ぎする酔っ払いと、酒に強いのか、変わらずに静かに飲んでいる美弥と拓朗。
拓「…はあー俺ってあかんな」
美「拓朗は変に優しすぎんねんてば。もっと奪ったんねん!ってぐらいの勢いないと」
拓「んー…そーゆー自分はどーなん?」
美「…わかんない。」
拓「翼を見てたら明らかやけどな。あいつ、素直じゃないからなあ」
美「…みっきーとかには“かわいい”って素直に言うくせに」
拓「まあ…苦笑。一応あいつも男やから…」
美「でもええねん、別に!今さら、今の状態から抜け出されへんの、もう。ええねん、今みたいな関係がずっと続けば……拓朗?」
拓「ん?」
美「…何で人は留まることができひんのかなあ」
拓「…」
美「とにかく、拓朗!今のままずるずるいったら、うちらみたいにもっと言い出せない関係になっちゃうで!」
拓「…うん」
美「だから、あんたは…」
翼「…みやぁ…」
美「?!」