一角聖獣21

トリップ.Bank  2010-04-10投稿
閲覧数[397] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 その日の夜、僕は考えていた。
「タナーおじさんは何してたんだろう…」
 あのコートの血は返り血の付き方だ。誰かを殺したんだろうか…。
 考えただけで背筋がひやりとした。
「考えないようにしよう…タナーおじさんはいい人だもん。人殺しのはずがないよね」
 僕は考えるのを止め、ふかふかの布団に潜り込んだ。
 こうしていられるのも、全てタナーおじさんのおかげなのだ。


 朝を迎え、僕はいつも通り日課の小屋掃除や餌付け、食事の準備などをこなした。
 その最中に気付いたのだが、サーカスの大人達はまだ帰って来てはいなかった。
 テントの中では、イーディらの子供達が寝ている。
 ふと、また遊びたいと思ったが、タナーおじさんが帰ってきた今、もう無理だろう。
「…昨日は、楽しかったな」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 トリップ.Bank 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
関東近辺のお葬式
至急対応も可能!!


▲ページトップ