先輩リレー出ましょうよ
練習後に
可愛がってる後輩の
ナオキが話しかけてきた
リレーかあ…
陸上競技部に
所属する僕は
個人種目の中距離では
県大会進出が
やっとの選手で
入学し一年生から
高校総体の狙える
女子の短距離選手の
安部美幸の
練習パートナーになり
選手個人としては
諦めていた…
ナオキも二年生ながら
800Mで高校総体の
狙える選手
あと我が校には
同学年で主将のタカシは400Mで県大会の決勝に残れる選手
もう一人の後輩
アタルも400ハードルで同じく県大会の決勝に残れる選手
ナオキは
嬉しそうに言った
タカシ先輩と
僕とアタル(の三人)がいればリレーで先輩と四人で県大会で決勝残れるし
みんなで
ブロック大会(中国地区大会)行けますよ
確かに県大会レベルで
ずば抜ける三人がいれば少々レベルが
落ちる僕がいても
リレーで勝てるかも
知れない
しかし
学校の部活の評価は
高校総体(全国大会)に何人出場できるかである
僕以外の三人は
個人種目で全国大会に
行けるレベルで
学校の期待も大きい
ナオキの申し出は
嬉しかったが
個人種目重視の
学校(コーチ)が
まずリレー参加を
許可しないと僕は思った
〜続く〜