僕と同じ髪の色

快雅  2006-08-23投稿
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「へー意外ときれいに片づいてるんだね。」
「意外とって何よ・・・・」
 麗久は家まで自転車を押してきたのでクタクタだった。
「っていうか勝手にあがらないでよ。」
 純弥は玄関で止まった。
 麗久は純弥より先に中に入り、ついてくるように言った。そして二階に上がり 一番手前の部屋に案内した。
「ここ使って。あたしの部屋は向かって左。」
「分かった。ご飯になったら呼んで。君作れるよね?」
「あたりまえでしょ」
「よかった、インスタントじゃ嫌だからね」
 麗久は少し純弥の様子を見てから夕食を作りに行った。
 今晩は適当にすませるつもりでいたのであまり食料がない。しかたがないから魚を二匹焼いて炊飯器のご飯を温め、みそ汁を作った。人に出すには質素な夕食だったが、他に出す物がない。我慢してもらおう。
「ご飯できたよー!」
 そう言うとすぐに足音が聞こえた。
 純弥をテーブルに座らせ、今作った物を運ぶ。
「君が作ったの?」
「そう。おぼっちゃまの口に合わなかったわごめんなさいねッ」
「・・・?、いただきます。」
 きれいに箸を使って魚に手を付けた。
「何だ、美味しいじゃない?」
 そう言って黙々と食べた。そのうち麗久も箸を動かして食べ始めた。
 食べ終わると麗久が片づけている間に純弥がお風呂にはいることになった。


 お風呂から上がった麗久は純弥に寝ることを伝えて部屋に入った。
(お母さん、お父さん・・・・あたし、男子と同居することになってしまいました。どうか、死なないように守って下さい)
 そんなことを考えてベットに入るのだった。

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