再び光希の視線がとまる。
そして突然くるっと方向転換するとすたすた歩き始めた
光「行こう、拓朗」
拓「えっ?…なんで?!」
光希が拓朗の腕を引っ張る。拓朗が慌てて、さっき光希が見ていた方向を確かめると、そこには楽しそうに会話している秋奈と慶太郎の姿があった。
拓「(そういうことか…)…あ!待って!みっきー!!」
拓朗はあることに気づくと2人…いや、3人に向かって叫んだ。
拓「タケー!!!」
光「…え?」
秋奈達の後ろから顔を出した猛は、拓朗の姿を見つけ手を振った。
猛「たくー!みっきー!」
拓「行こう、みっきー」
拓朗は光希の腕を掴んで猛達の側まで来た。
秋「何してんのー?」
光「えっと…」
拓「まあいろいろ!お前らは?」
猛「秋が買い物に付き合えって言うからぁ〜」
猛が不満げな表情で話した
秋「だから、タケは来んでええって言うたやん」
猛「そうゆう訳にもいかへんの!」
そう言うと猛はこっそりVサインを光希に送った
光「あは…は…」
猛「たく達も一緒に行こう」
拓「ああ(はあ…結局俺はこうしちゃうねんなあ)」
拓朗は先ほどの様子と違って、慶太郎の隣で楽しそうに笑う光希を見つめた