チンゲンサイ。<38>

麻呂  2010-04-13投稿
閲覧数[516] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『‥‥さっきは、母さんに向かって暴言吐いたり、コップを投げつけたりしてごめん‥‥‥。

それと‥‥財布から抜き取ったお金は‥‥‥出世払いで必ず返すから‥‥‥。』


椅子に座ったまま、ボソボソと、うつむきながら話している我が子を見て、


ユキエは愛おしく感じたのか、


今では自分よりも遥かに背が高くなって、たくましくなった我が子をギュッと抱き締めた。



『悩みがあるなら、お父さんとお母さんに何でも言っていいんだよ‥‥‥。

親子でしょっっ!!』



その瞬間、


ユキエの言葉は、固く閉ざされたユウの心を解き放ち、


ユウは、ユキエの胸の中で泣きじゃくっていた。





子供はSOSを出している―――\r



子供にも子供の世界があるのだ。



日々ストレスを感じているのだ。



親として、


ユウの辛い気持ちを今まで気付いてあげられなかった事は、

今夜、


俺もユキエも深く反省する事となった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

その他の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ