少し様子を探ろうと
僕は廊下で
偶然会ったふりをして
その女の子の母親に
話しかけた
「おばちゃんの家に僕と同じ位の女の子いるよね」
母親らしき人は
恐ろしい顔で
僕をにらみつけた
「イヤらしい男の子だね!ウチに近づいたら・ただじゃあおかないよ!」
僕はビックリして
凍りついた
こんな
鬼みたいな女じゃあ…
ますます
部屋に閉じ込められた
少女の身が案じられた
次の日に
僕は覚悟を決めて
鬼ババア
(少女の母親らしき人)が出掛けたのを見計らい
廊下沿いの窓から
大声で呼び掛けた
〜続く〜