番外編 スカバンburn!! 文句あるか!(3/4)

きゃしー  2010-04-13投稿
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――『秋奈ってかわいいやんな』

『うん。いい子やし。でも、なんかねー』

『わかる。なんか、かわいいから見下されてる感じ。』

『でも、秋奈がいるとうちらのグループの格があがるっていうか』

『そうそう!飾りやんな』――


聞いてしまった友達の会話。

誰も私がどんな人間かなんて気にしてない。
かわいくて、文句もいわない“いい子”の私は一緒にいるには便利な人間。


こんな友達関係、続くわけもなく、深い付き合いもできない。

でも、別にいい。

表面上の付き合いほど、楽なもんはない。面倒な“他人”の問題に巻き込まれなくていいし、そんな時はただ、愚痴さえ聞いてればいい。

誰かのためになんかしようなんて思わない。

そんなことしなくたって、笑顔でいっつもうなずいていれば、友達はできるし、いじめられることはない。


でも、ここにいる“みんな”は違ってた。


『うちはその子の友達や!友達助けてなんか文句ある!?』


そういって助けてくれた光希。


あの時ほど嬉しかったことなんてなかった



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