現場に着くと
現場は騒然としていた
警察官や野次馬に紛れ
呼び込み連中が多数いた
ビリーに聞いた
あの中にフクロに加担したヤツはいるか?
加担したヤツはいませんが現場にいた人間はいます
と一人の輩を指差した
我はゆっくり歩んだ
お前かあ…
ウチの若いものを
よくも
可愛がってくれたね
まず上半身で少し
フェイントをかけ
左前蹴りで腹を触った
警察官が
あわてて我に駆け寄る前に聞いた
コイツら暴行で
捕まえてくださいよ
いや暴行した人間でないみたいだし
暴行した人間は逃げたみたいだ
警察官は慣れたように
言った
我はゆっくり反論した
じゃあ泣き寝入り
しろってことですね…
警察官はオドオドした
…そういうわけじゃないけど…と呟いた
貴方達(我・ビリ−・ホッケー)が危険なので駅まで送ります
警察官は暗に
泣き寝入りを勧める
僕らはとりあえず
警察官達に駅まで
同行された
警察官と別れた後に
ビリーに伝えた
ホッケーを送って行って
ビリーは笑いを堪えた顔で我に言った
追い込みかけに行くんですか!
あったりめぇよ!
〜続く〜