世の中にはあってはならない、あるわけがない…
「そんなことがあったら面白いな〜」
「なに独り言言ってんですか、探偵さん♪」
「なんだ、いたのかよ」
仕事の依頼がない時は、こんな会話を秘書の紗耶香(さやか)としたり、独り言を呟いたりしている。
「俺は名探偵、歩(あゆむ)」
紗耶香「また独り言ぉ〜、しかも名探偵じゃないし〜」
カランカラン♪と音がした
歩「依頼人か?」
紗耶香「珍しい〜♪」
「すいません〜」
歩「どうぞ、おすわり下さい、紗耶香お茶!」
紗耶香「は〜い」
依頼人は理香(りか)という40才くらいの女性だった。
理香「実は私のパソコンが消えたんです、泥棒とかじゃなくて、見事パソコンだけ!、大切なデータとかもあるので…」
歩・紗耶香「?」
理香「警察にも行ったんですが相手にされなくて」
歩「警察…、分かりました引き受けましょう」
いまわまだ、きずかなかった、このたいしたことない依頼がこのあと壮大なミステリーに繋がることを。