フィクション救出(2)

愛菜  2010-04-14投稿
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窓から思いきって
声を出した

「ねぇ大丈夫!」


………………………


部屋の中は無言だ


僕は思い切って
ベランダづたいに
隣の部屋のベランダに
移った


窓の内側(隣の家のリビング)に女の子はいた!


しかし見るも無惨に
首に鎖が繋いであり
生気なく横たわっている


僕は一生懸命窓ガラスを叩いた



女の子は窓ガラスの叩く音に気がついたようだ



僕に視線を移し
僕の子供の背格好に安心したようで僅かに微笑んだ


そして渇ききった
生気のないクチビルが
動いた


タ・ス・ケ・テ…


僕は言い様のない
心の魂の炎が炎上した


しかしベランダの外から
鬼ババアの姿が見えた


今日の所は一旦退散や


僕は女の子に
口の動きがわかるように伝えた

タ・ス・ケ・ニ・ク・ル・ヨ



〜続く〜



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