一度失敗したら
おしまいだ
僕は救出作戦の
成否が女の子の命をも
左右する覚悟で
挑むことにした
まず準備だ…
かなり危険な作戦だが
名探偵の僕には
この作戦しか
思い浮かばない
昼間
鬼ババアが外出するのを見計らって決行だ
鬼ババア
見くびるなよ
僕は警察来た位では
ビビんないよ
まずベランダづたいに隣の部屋に行く
ここまでは同じだ
次は乱暴な手段に出る
僕は持ってきた
ハンマーで
いきなり窓ガラスを
ぶち壊した!
ガラスを粉々にすると
僕はベランダから
悠然と部屋に
入っていった
女の子は
驚くどころか
安堵の表情だ
助けに来たよ!
鬼ババア達が
住民登録しないで
女の子を監禁していた方が助けやすい
普通の親子だと
いくら虐待を受けてても
子供の僕ではどうしようもない部分もある
しかし
鬼ババア達は
何かの事情で女の子を
監禁している
逆に救出は勇気があれば簡単だ
さて次の作戦だ
僕は痩せ細った少女を
連れて一緒に警察に行けば救出作戦は成功と考えていたが
しかし…
少女の首輪が取れない
どうしよう…
背後に人の気配を感じた
鬼ババアが包丁を
もって立っていた
〜続く〜