今あたしは病院のベッドの中。
あたしの側で誰も死なないでほしいと、切に思いながらぼんやり天井を見ている。
1人でいると、全てがどうでも良くなる。
何か大きな病気にかかって、この人生が終わってしまったっていいんじゃないかと思う。
あの子に【憎しみ】を覚えさせない為に…
今のあたしには、ナニモナイ。
彼が求めてくる度セックスに応じて。
子宮が痛むのに耐えながら。
明日地球が無くなってしまうかのように、ひたすら求め合う。
そうする事でしか生きてる実感が湧かない。
腕に刺さった点滴の針の鈍い痛みと、隣の人の寝息に耐えながら今日は眠ろう…