我ライバル伝(3)

我進  2010-04-19投稿
閲覧数[354] 良い投票[0] 悪い投票[0]


上田は意識不明の重体で集中治療室にいた


病院で
その姿を見た時に

余りの衰弱ぶりに
純の時のことを
思い出した…


一生植物人間…と
上田の両親から聞いた


何を話しても
反応なし

一月経ち
ようやく集中治療室から出て
点滴から
補助の方の力を借りて
流動食を飲み込むようになった


僕は両親が心配で
退院するまでは
週に一回は
電車で二時間かけて
病院に通った



ある日
無表情で病室の天井を
見ていた上田に無性に
腹がたち怒鳴った


何を寝とんじゃい!
こんかいコラ!



僕はいつも練習で
闘いながら
こんかいコラ!と
いつも怒鳴っていた



少し間があき

健の右足が
僅かに上がった…


あっ…
コイツ(上田)
俺を蹴ってるつもりかあ…

涙が溢れた…
右足の蹴りは上田の得意技だった!


〜第一部・了〜
最終章に続く



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 我進 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ