夢の中でひたすら階段を
かけ上がる…。
何階なのか?
わからず
ただひたすらに…。
汗だくの僕は
ひたすらに階段を
かけあがる…。
また、ですか…。
独り言を言い続けてますね彼は…。
まあ〜仕方あるまい…。
人を殺し…。
奥さんには裏切られ…。
会社のお金を使い込み…。
先も見えない…人生を送ってたんだから…。
そうですね…。
それはそうと
院長
ご結婚されるとか…。
あ〜面目無い…僕は
残念ながら前の妻との間に子供が出来なくてね…。
無精子症とわかって…。
離婚してね…。
すみません…。
立ち入った事を聞いてしまったようで…。
いや、いいんだよ…。
今の妻は妊娠6ヶ月だから…。
私の実の子にはならないけど…大事に育てるつもりだよ…。
実の父親は…。
いや、止めておこう…。
君にもいずれわかるから…。
…そうですか…。
今は聞かないでおきます…。
…ダイブした…アハハ…
アハハー!!
アハハー!
アーハハー!
虚しく空間に響いて…。
闇の中に吸い込まれた…。