社会人になり
三年後に拳法現役を
辞めるときに
僕は学生時代の団体戦で獲得した盾やトロフィーを上田の自宅に持っていった
そして両親が大切そうに上田の机においてあるキレイな黒帯の隣に八年間激闘でボロボロになった僕の黒帯を並べた…
大人になっての
ライバルはいる
しかし
当たり前かもしれないが
どこかしらで計算が
働いている部分がある
二十代はスポーツ実績と遊びで楽しめた
三十代は上場を二度味わい仕事はそれなりに満足できた
しかし
いつも思った
まアイツ(上田)なら
この位は実現したやろ…
40代になり
苦境に陥った
初めて上田を越えられる気がした
これはアイツでも
乗りきれないだろう!
今は自分で意識を示すこともできない
我ライバルは今も
我心の大きな存在として
我を支えてくれる
ありがとな!
負けへんで!
…合掌