旅の記憶(長崎 1 )

ヒロ  2010-04-22投稿
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九州に再上陸したブルであるが、目指すは長崎と決めていた
ブル、(広島で原爆ドームを見ちまったからな。長崎も行ってみるか?)である
だが、ここまでの旅の疲れもあり、途中の飯屋で飯を食べ、野原で休むつもりが寝てしまう…
気付けば周りは真っ暗であるが、ブルはスッキリしたようで、バイクで走り出す
国道を走り、長崎を目指す…が、福岡の天神で動かない
タクシー渋滞である
ブルもどうしようもなくハンドルの上に足を載せ呆れてしまった
ブル、「道間違えたな」
その通りを通過するのに二時間くらいだろうか?やっと通過し、スタンドに立ち寄る
ブル、「ハイオク満タン」
店員、「現金で宜しいですか?」
ブル、「ええ。そこの通りって、いつもタクシーでごった返してんの?」
店員、「ええ、今日は土曜ですし、特にですよ」
ブル、「そうなんだ。ついてねえな」
店員、「これからどちらへ?」
ブル、「ん?長崎」
店員、「普通、天神を外して通るんですよ」
ブル、「ああ、帰りは違う道行くよ。ありがとうな」
店員はガソリンを入れ終わり、ブルはタンクの蓋を閉めて、キーを廻しエンジン始動
店員、「ありがとうございました」
ブルはまた長崎へ向かって走り出す



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