【夢くい】20

豚姫  2006-08-24投稿
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「待てっ!!・・・クソッ!!」
ボロボロの体を引きずりながらトキは天に向かい叫んだ。
「トキ大丈夫かっ!!??」
「あぁ・・」
「トキ・・皆を送ってあげよ??」
「あぁ。そうだな」
三人は穴を掘り、皆を土の中に埋めた。
「皆・・ごめんな。今までありがとう」
「トキ・・これからどうすんだ」
「まだ、分かんねぇ」
「なぁ!!俺達と来ないか??」
「はっ!!??」
「まぁ強制はしねぇけど」
「考えとくよ」
「ああ」
ライトはトキを残しその場を立ち去った。






「シキ・・どうしました??」
「キラ!!・・ライトとミュー今ごろどうしてるのかな??って思って・・」
シキはテラスにある椅子に座り紅茶を一口飲んだ。
「会いたいのですか??」
「・・会い・・・たいよ」
キラはシキの前にしゃがみ、かた膝をつき、シキの右手を握った。
「私にはシキが必要です」
「ありがとうキラ」
「でも・・シキに必要なのは私じゃ無いのですか??」
「そんな事ないっ!!」
シキが椅子から立ち上がると、カップが倒れて紅茶が溢れた。
「あっ!!」
「怪我は無いですか??」
「うん。・・私はキラに出会って、やっと必要としてもらえた。私はキラに出会えて嬉しいよ」
「そうですか・・ありがとうございます。私は紅茶を入れてきます」
「ありがとう・・」
キラは倒れたカップを持ちテラスを出て行った。
「シーク!!」
「・・カイリ」
「シキの所にいたのか??」
「そうだ。それがどうかしたか??それより奴と接触したんだろ??どうだった??」
「・・12ぐらいのガキで身の丈程の大剣を背に背負い、銀色の髪・・ライトと呼ばれていた」
「やはり奴は生きていたのか・・。仲間はどんな奴がいた??」
「女のガキと、ウルフのガキだ。女はライトって奴と同じぐらいの歳だろ。ウルフのガキは18・・17ってとこだな」
「そうか。ご苦労だったな」
キラはカイリの横を通り過ぎ、奥へと歩いて行った。

「おいっ!!シーク!!あのライトってガキどうすんだよ??」
キラは一度立ち止まり、また歩き出した。


「・・・殺せ」



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