『私も、1%だけ好き』
『えっ…!?マジで?』
あれっ…?何言ってんの私!!1%だけ好きなんてバッカじゃないの…!?
『さっきの取り消し。
あんたなんか嫌いよ…』
『別にいいし…。』
数分間、気まずい空気が私とあいつを包みこむ
この空気に耐えられないから、仕方なく…
私はあいつにこう聞いた
『初恋っていつ。』
あいつもいきなりの質問に、戸惑いながら答えた
『おっ覚えてねぇな…』
何ソレ?答えなさいよ
バカ杉浦め…バーカ。
『おまえは…?いつ。』
『小学校の頃。』
私は適当に答えた
どうでもよかったから
聞いてどうするのよ?
『ふーん…俺もかもな』
『大体みんなそうよ。』
『運命って信じる?』
『信じないわよ…。』
しばらく私達はたった
一言を繰り返した…
バカみたいに…
『やっと終わったわ…
先に帰っていいわよね』
私は早く帰りたいから
あいつにそう告げると
『待ってくれ…』
帰ろうとした私にあいつが紙切れを手渡してきた
『何…?この紙切れ…』
ノートの切れ端らしき
物に、小さい文字が…
『メアド…。』
あいつは口を開き告げた
『メールするの…?』
私は恐る恐る聞いた…
『なんかあったらして』
そう一言告げた後に
じゃあ。と言って帰った
私より先に…。
『あいつのメアド…』
私はポツリと呟くと、
なんだか…急に、
嬉しくなった…♪
『嘘なんかじゃない…
あんたを1%だけ好き。』
誰よりも、私を…
必要としてくれる
たった一つの存在。
あんたに会えたのは
運命なのかもしれない…