内心

leaf→leaves  2006-08-24投稿
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三十人が共にする部屋の中、テスト結果が返ってきた。結果に絶句した。は胃を掻き回されたような気分がし、想像以上に苦しかった。テストは悪魔だった。
帰り道、結果を見返して、薄い紙の持つ意味の大きさに、絶望感を抱いた。貴ぶ数だった、何度見ても数字は優しくなかった。
家につくと、妹が騒いでいた。「お腹空いたよぉ」の声を軽く意識外に放り、自室に入った。ボロボロの上で、溜め息をベッドに漏らした。間を与えずに、騒ぐ妹が入ってきた。当然とばかりに、退室願いを言ったが、言葉に屈せず妹は再び騒ぎ出した。「お腹すいたお腹すいたぁ〜」絶望は怒りに変わり、結果表を丸め投げつけ、思い切り叱咤した。妹は泣き出し、怒りは増幅、壁を殴りつけた。

義務教育は十年も前に終え、高校にも行ったがすぐにやめてしまった。それから7年、親のスネを噛り生きてきたが、気付くとスネ細く脆くなっていた。
職業診断テストは過去の堕落を欲求し、7年を動き出そうとした。
『自分だけ生きていれればいい』
空腹感は細く脆いスネにトドメをさそうとする。それに妹は泣きながら耐えていた。叱咤したコトを謝り、栄養失調の親の横で、食事を作り始めた。



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