俺はアパートに着くと2階に向かい、一番手前の部屋の前に立った。
「それにしてもボロボロだな、周りには新しいアパートもたくさん建ってきているのに」
なんてぼそぼそとつぶやきながらインターホンを押す
………鳴らない
「クソッ!!」
仕方なくドアを叩く
(ドンドンドンドン)
するとカチャっと音が鳴りドアが開いた、と、同時にドアの向こうに髪の毛がボサボサにしたいかにも不潔な男が立っていた。
その男はいきなり言った
「おお!!純也じゃないか」
いきなり俺の名前を言うからビックリした、そういえば名前をみんなに言ってなかったな、俺は春日井純也まあなんともない普通の名前だ、そして今俺の前に立っているのが小学校以来の友達、浦田勝だ。
そしてあまりにも驚く勝に俺は言った
「お前から俺を呼んどいてなんでそんな驚くんだよ」
すると勝は
「一年前に会ったきりだぜ、本当懐かしいよ」
俺は言い返す
「たかが一年だろ、たいした時間じゃないじゃないか」
少し目を泳がせて勝が
「俺は寂しがり屋なんだよ」なんて言うから、俺は鼻で笑ってやった
勝がシケた顔で、
「とりあえずあがれよ」と言うから中に上がった。
部屋に上がっていきなり目に入ったのはゴミの山!!
思わず怒鳴った
「おいっ!!勝!!なんだこのゴミ!!」
勝がニヤリと笑って
「俺の宝」
なんて言うから、なにも言い返さず奥に進んだ、もしさらにゴミが大量の部屋があるなら帰ろうと思ったが、奥の部屋はいたって普通だった
勝が折り畳める座イスを指さし
「とりあえず座れよ」
と言ったのでとりあえず座った
そして俺が質問をした
「なぜ俺を呼んだんだ?」
すると勝がゆっくりと口を開き言い放った
「人生の価値観を変えないか?」
この時から逆流は始まっていたんだ、まだ流れは弱いがゆっくりと……