ゆうかは、すぐに電話をかけ直す。 だが中々、でない。
「う~ん でない… また電話くるでしょ、きっと…」
そういうと着替えなどし玄関を出ようとするとドアが開いた。
そこには兄、アイトと真名がいた。
「あっ!」
すこし驚いたのだ。
「早いのね? 帰ってくるの」
「ああ、電車が使えないからな」
「ふ~ん だから家に女、連れてきたの?」
「人聞きの悪い言い方するなよ 行く所ないんだよ」
「はいはい仕方なく…ね」
「そういうお前は、デートか?」
「今日は違う…… ただ昼ご飯を買いに行くだけよ」
そこで急に真名が、ゆうかに話しかけた。
「彼氏いるなら、ちょっと協力してくれる?」
(ほんとに上から目線だなコイツって しかも突然に)
「え~っと、何にですか?」
(ダブルデートとかかな…)
「私って 恋愛経験ないからデートとか、どうしたらいいとか分からないの だから協力してくれない?」
「別にいいですよ でも具体的に何をすれば……」
「例えば…… ああ~もう あり過ぎて困るぐらいよ! あっ そうだ、これから三人で昼ご飯食べに行かない?」
「えっ!」