−もう一度、人生をやり直せるのなら−
毎日毎日、こんなことを考えてしまう。
しかし、そんなことを考えても何も変わる筈もなく同じような日々が続いていく。
15歳の僕、宮下光は幸せか、不幸せかと聞かれれば幸せなんだろう。
そりゃあそうだ。戦争に無理やり駆り出されているどっかの国の子と僕とを比べたら圧倒的に僕の方が幸せだろう。
ただ僕はこの生活に満足している訳じゃない。
朝起きて、学校行って帰ってきて、飯食って寝る。
毎日毎日このループだ。
あーもう嫌だ!どうにかしてこの生活から抜け出したい!
どうにかして…。
「…下。宮下!!」
突然名前を呼ばれて思わず飛び起きてしまった。
数秒して、我に変えるとそこは教室。
周りの奴らは僕を見て大笑いしていたが、前にいる先生の目は笑っていなかった。
やば…と思ったが時既に遅し。
「宮下。放課後に職員室に来い。」