視線はずっと私を貫くように見ている。
私は恐怖し、視線に気付いてないふりをしてトイレに逃げ込むように入った。
私は憔悴した。
まさか…本当にさっきの小説のせいか?「呪いの文字」を見たからなのか?私はあの小説の通り死ぬのか?…いや、落ち着け!
あんなのは所詮、読者を恐がらせるための作り話!視線など、そう思い込むからそう感じるだけだ!もうあの話は忘れよう…
そう思い直し、トイレで用をたし、出ようと扉を開けた。
すると、そこには長髪が乱れた蒼白な顔の女が立っていた。
女は私と目が合った瞬間、その白い手の指を二本立て私の目に突き刺した。
私は悲鳴を上げた。
視力を失った私の耳に「み・た・な?」と言う声が入ってきた。
しばらくして私は人形のように立ち上がった。そして投稿小説のホームページへ行き、小説投稿をした。
その小説の最後に、おかしな漢字二文字を入れた。
呪送