都落ち

西條東  2010-05-03投稿
閲覧数[658] 良い投票[0] 悪い投票[0]

都落ち。
東京から地元へ帰ろうと思っていると友人に話したところ言われた言葉だった。本来どういう経緯で使われるようになったのかわからないが僕がとらえた意味は、カードゲーム大富豪に近い。
東京で生活していく事は甘くないと思う。
なおさら夢見て上京してきた人たちにはとくに。かと言ってこのまま、闇雲に東京の街にしがみついてもいい夢は見られない。帰るべきか残るべきかとだらだら思考しながらバチンコ屋に向かう。これが勝てば残れる。
などとあまちょろい考えで借金した福沢諭吉を入れていく。現実逃避なのか、天は人の上に人を創らず人は人の上に人をつくる。などと意味のないことを考えた。しばらくすると冷や汗をかき出した。これで終わりだ。終わりたくない。死ぬほど帰りたくない。だけどこのままなら死んでしまう。家路に着き味気のない弁当を食べてこれならせっかくの休みなんだから高価な食事をとれば良かったなと後悔しながら。悪夢にうなされ、明日からの仕事が辛くなった。いつまで続くのか、いつになれば正常な生活が出来るのか。そしてまた安月給のハードな仕事。
何か現状を打破するものはないのか。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 西條東 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
炭酸でシュワシュワー!!
痩身ジェルが進化!


▲ページトップ