「もう…泣かないで。」
「うん…だな。」
「さっきはごめん。言いすぎちゃった?」
「…まあ、俺もわりぃ。こっちこそごめん。」
有馬は初めてかもしれない。ちゃんと謝ったの。
「有馬の根性なら、大丈夫だよね?」
「おう!任しとけ!」
みーくんは、缶詰を持っていこうとした。
すると有馬に、
「ちょっと待って!」
「…何?」
「いいこと思いついた?」「なになに??」
みーくんと有馬の缶詰と蓋を切り離して、ホッケーをやろうってことだ。
「仲直り記念?」
「うん。」
つかの間の楽しいひととき。
ホッケーで遊んでいた2人の表情は、笑顔に満ちていた。
普通の、どこにでもいる子供のように。
一方その頃、黒焦げになったアレン。
もう死体かと思ってもいい黒焦げ具合なのに、急にむくむくと起きだした。
「あの…くそバカ熱血少年…許さない。」
空にぃの恋人としての立場のアレン。ストーリー的にそう簡単にやられるわけないじゃん。
アレンは、恨みのこもった目で、歩き始めた。
標的は…有馬ではない。
高橋…