小さな芽2

ネチャネチャ  2010-05-07投稿
閲覧数[280] 良い投票[0] 悪い投票[0]

僕は白い玉を見て驚きのあまり必死に絨毯に染みた血をティッシュで拭き取ろうとした。

「なんでこんなに出たの。なんでいつものと違うの。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう・・・」

僕は気付いたらティッシュを一箱分を使っていた。

ふと我に返って白い玉を見た。

少し赤く染まったティッシュに埋もれた白い玉をなぜだか生まれたばかりの卵のように感じてしまった。

僕の感情は急激に下がり、出産を経た母親の様な温かい雰囲気に包まれた。

白い玉を我が子のように抱いた。意外と重みがありほのかに熱を持っていた。

そして様々な感情が交ざりあって、目が熱くなってきて僕はなぜか泣き始めた。
この日以降、腹痛や吐き気が治まった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ネチャネチャ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ