「かけがえのない青春のひとコマ」最終章

三太郎  2010-05-08投稿
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準々決勝に勝ち
気が緩んだわけではないが準決勝は惨敗だった

まだまだ力の差が
チームとして歴然だった

僕が準決勝と
三位決定戦で当たった
相手は

その年の全日本個人三位と次年度の三位の選手だった


この二選手と
一勝一負で
二試合とも名勝負を
演じれたので
全日本個人でも
勝ち残れる自信がついた

しかしこの二選手との
死闘で右手はボロボロになった


恵子は
呆れ果てて言った


ついていけへんわ…

みんな大学四年生で
就職活動始めてるのに
折れた手で殴り合う神経が判らないよ…


僕は出来るだけ
穏やかに伝えた


俺は将来とかやなく
今熱くなるものに
全力を尽くすだけや!

目の前のものに
熱くなれんヤツは
将来も熱くはなれんよ!

…別れよっか



我が人生
最初で最後の純愛は
幕を閉じた…



後輩達は
気を遣い話し掛けてくる

飲みに行きたいのは
わかりますが
先輩(僕)は
大会委員長やから
今日は遅くまで大変だから手伝いますよ〜


僕は留美に電話した

今日は後輩と
家で飲むから酒準備しといて!


ーあとがきに続くー

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