ほっぺキングダム 32 〜有馬…しのたく…おかたく…さよならだね…?みーくんの死〜

るー6  2010-05-08投稿
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アレンはするりと避け、腕からレーザーを出した。
有馬は避けはしたものの、少し腕にかすめてしまった。
「痛ぇ…。」
「もう、守るべき人はいない…不幸な男ね。」
有馬は腕の痛みを押さえながら、アレンを睨んだ。
(俺…勝つから。みーくん、勝つかんな。)
有馬のほっぺから炎のレーザー(バーニングレーザー)が放出された。
アレンと雑魚共は、ストーリーの展開的に、それをまともにくらった。
「ぐっ…。」
灰と化したアレンと雑魚共。
有馬の覚醒は終わった。残ったエネルギーは怪我の治療に回された。
「何でだよ…。」
有馬はみーくんを抱えて、大きく揺さぶった。
「何でだよみーくん?」
有馬はみーくんの体に顔をうずめ泣いた。
どんどん冷たくなっていくみーくんの体。
有馬の泣き声が、やがてしのたくのもとへも響いた。「…?」
しのたくは、おかたくを起こし、声のする方に向かった。
「ダクトの方から、声がしたんだけど…。」
ドアを開けたら、有馬が泣いている姿があった。
「どうしたの?」
しのたくは優しく聞いてみた。
有馬は、みーくんを指差した。
そこには、有馬の下で倒れている、青白くなったみーくんがいた。
「まさか…」
おかたくの予想に、有馬は頷いた。
「ウソだろ…?」
しのたくも驚いている。
おかたくの目にも涙、涙、涙…???
「みーくん…。」
「俺が寝ている間に、ボコボコにやられてた。助けに行ったんだけど、俺、守れなくて…?」
有馬は状況を詳しく説明した。
「そんな…」
しのたくとおかたくは自分を悔やんだが、しのたくは有馬にこう告げた。
「何で…助けに行く時起こしてくれなかったんだよ。」
「そ、それは俺が助けてやりたかったから…」
有馬が呟くと、しのたくは有馬を殴った(ほっぺでじゃないよ。腕で殴ったんだよ?)
「そんなプライドなんて必要なかったじゃねぇか?…」
「……」
有馬は何も言い返せず、
「1人にして。」
と言った。
「しのたく、これ以上言うのも…。」
おかたくはしのたくをなだめた。
有馬はゆっくり、離れていった。その光景を見ておかたくは、
「修業して…みーくんのかたきを打つしかないのか。」
しのたくは複雑な表情をしていた。おかたくは話を続ける。
「もう…みーくんを助ける術は…。」
おかたくがこの一言を言い掛けたとき、しのたくは口を開いた。
「あるよ。助ける方法。」



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