ぽちとちわわ‐3

ちわわ  2010-05-11投稿
閲覧数[236] 良い投票[0] 悪い投票[0]

彼女はいつも笑顔だった。

開店前の準備から閉店後の片付けまで、1日のうち15時間はいるんじゃないか。休みなく仕事していても彼女はいつも笑顔でいた。
常に誰かを教えていて、常に誰かと話をして、いつも笑顔で。

だからかな。

社員は彼女だけだったけど、バイトのみんなはいつも彼女のそばにいたし、彼女の周りで笑ってた。

もちろん僕もその一人。

彼女の動きに、彼女の喋りに惹き付けられていた。

彼女に。

すごいなって思ってたけど、さらにすごいと思ったのは彼女が休みの日のことだ。
週に一度あるかないかの休みだったけど、彼女の代わりに来る社員は全員男。しかも皆口を揃えて一日中休みなく動く彼女を『普通じゃない』と言った。『あの女はすごい』と。

そうだよな。
よく考えたら休憩なしに働くなんて普通じゃないよな。

そして知った。
このエリアで女性の店長は彼女が初めてだって。

更にすごいと思った。


まさかそんな彼女が、僕の彼女になるなんて。


そう、彼女はいつだって笑顔だった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ちわわ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
憧れのモデル体型
2800円で可能!?


▲ページトップ