みんな地球にいる。だから、こそ俺は旅に出た。
「ふぅ〜 疲れた この辺で休憩するか」
今、俺はある町へ向かうために歩いていた。もちろん一人でだ。 何故一人で何の為に旅に出たかって? それはおいおい話すとしよう。 まずは、ある町へ向かう理由を語るとしよう。
ある町へは、食料補給と情報収集だ。
俺は、休憩してる内に寝てしまったようだ。だが寝た場所と起きた場所が違うた。
「ふぁ〜 よく寝たな〜!? …… ここ、どこだ?」
「急に声、出さないでよ! ビックリするじゃない」
見ず知らずの女が隣にいた。 どうやら、ここは牢屋のようだ。
「人が寝てる内に捕まえるとは、卑怯な奴らだ」
と、独り言を言ったのだが女に聞こえたようで。
「寝てる内に捕まえるとか、あんたバカ? いやバカね きっと」
とか、いろいろ笑いながら言っている。
「よく、言われるよ…」
「へぇ〜 で、あんた、これからどうするの?」
「あんたじゃなくて、莢人(さやと)な 君は?」
「…薫よ……」
「いい…名前だね」
その時の俺の顔が、どうなっていたのか、わからなかった。