夜空を走る星に言った
腹の底から 手や足の先から
ありったけを引っ張り出して
家族や近所の人に怒鳴られる程
喉笛が分解するのではと思える位
窓の縁 手を掛けて
子供っぽい願いを言ったのだ
羽を下さい。って
願いは叶ったよ
迷信じゃなかったよ
現実になったんだよ
前より広くなった世界を飛ぶよ
昼も夜も知ったことか
どこまでも飛ぶよ
そうして僕は目覚めた
夢と夢の間から
今日も空には沢山のトンボ達
青いのにちょっと赤がいる
みんな飛んでる
そして僕も…