おじいちゃんの靴下はいつも穴があいていた。だからプレゼントは靴下にしようと前から決めていたのだ。
洋服コーナーの隅の方に綺麗に靴下の並べられた場所を見つけ、おばあちゃんの手をほどいて走っていった。
白い机の上にある沢山の靴下から、少し奥の方に黒色に白いラインが縦にはいっているのを背伸びして手に取った。
おじいちゃんにぴったりのデザインだと思い、少し遅れてきたおばあちゃんに「これ、大丈夫？」と渡した。
「少しおじいちゃんには大きいかもねぇ」と言って同じデザインの靴下の中から、おじいちゃんの足のサイズに合う靴下を取ってくれた。
「おじいちゃん喜んでくれるといいね」おばあちゃんが笑顔で聞いてきたので、ぼくも笑顔で「うん」とうなずいた。
お店のひとに綺麗な箱でラッピングしてもらい、それを両手で大事抱えてさっき通ってきた道と同じ道を通って帰った。
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