義と愛の戦いに、決着が付かなかった訳はだな。義は人間を愛し、愛もまた人間を愛した。愛の強さが武器となり、川中島の決戦は、最上川より長かった。
愛に綻びが生じたとき、人間の義に辿り着く。持ちつ、持たれつした上杉、武田は今頃、夢の中だ。夢の中の話で終わらせたい気持ちの現れがある。現代でも夢占いや手相、人相にいたるまで、自分を知らないのだろうか。
自分がわかれば、苦労はないと考える。しかし、苦労は自分以外の施しだ。苦労を出さず、人間以外で話を付けるとなると義を持ち出すしかない。義は地球を救い、愛まで昇華した。
偽物の愛が蔓延る偽物文化は、今や公認かと思わせる。偽物は笑えないだろう。増して叱れない。親バカである彼らの文化は、愛とか義を文化に取り入れた。
文化は決着が付かず、愛に昇華された偽物は、やっぱり、偽物ブランド品の山だ。本物は質屋にある。質草である彼らは、常に脅かされ、金融の硲で、ブランドをひけらかす。しかし、それは桶狭間に過ぎず、時が立てば質屋に並べられる。つまり、質草文化である。