〜Stliker〜哀編(2)

焼き魚  2006-08-26投稿
閲覧数[562] 良い投票[0] 悪い投票[0]

朝食を済ませた綾香と結奈は旅館のロビーで雑談をしていた。
綾香「てゆうかぁ、そろそろ海行かない?海!時間的にもいい頃だし。」
結奈「うん。綾香、彼氏呼んで来なよ!待っててあげるから。」
綾香「わるいねぇ〜、んじゃぁ頼むわ!」そう言い残し、奥の通路へと消えた。
結奈「はぁ〜」
溜め息をついた結奈は近くにあった備え付けのソファーに腰掛けた。ふとテレビに視線を向けるとニュースが流れていた。ニュース『今朝未明、G県C市でグルドの大群が発生し、軍のストライカー部隊が排除殲滅にあたりました。当局の発表によりますとこの戦闘における死傷者は…。』ニュースが淡々と流れるのを結奈はボーッと眺めていた。
綾香「結奈ぁ!行こう!」
綾香の声に結奈は一瞬動揺したがすぐ後ろ方向を向いた。綾香の隣りに金髪で小麦色の肌をしたギャル男風の男が立っていた。
ギャル男風の男「結奈ぁ!早く行こうよ!」
と結奈に向かって手を振る男
結奈「隆也…、言われなくても行くよ…。」
この男は瀬崎隆也、綾香の彼氏である。非常にナヨナヨした今時の男だ。浮気者で結奈に何回も交際を迫っているが結奈はこの男を極度に嫌っている。綾香にはこの状況を口に出せずにいる。
3人は旅館を出てビーチへと歩き出した。ビーチと旅館は隣り同士で正面玄関を出て1分くらいしか歩かなくていい。ビーチに着くと早速結奈がレジャーシートを広げた。
綾香「隆也ぁ!!早くぅ!!」
綾香は持って来たビーチボールを抱え、波打ち際へと走って行った。そしてそれを追いかけるように隆也も波打ち際へ…。その時結奈はビーチパラソルを立てるとふと辺りを見回した。天候は快晴。人もポツポツいる程度。少し離れた所にかなり高い岩場がある。結奈は他の友達を探そうとその岩場の方に向かった。岩場に入って少し経った時。崖のところを通り掛かったところ…。
何と!男が今まさに飛び降りようとしてるのだ!隣りには靴が揃えられている!
結奈「(えええ!?まさかこれ飛び降り?どうしよ…、…てゆうか何か言った方がいいのかな?)…あ、…あの?!」
結奈の声に反応し、男が振返った。よく見てみると顔は青ざめているが若い男である。ヨレヨレの服装で今にも倒れそうだ。
結奈「(見た目ひどいけど顔は結構いい…)…やめた方が良くないですか?」
この男との出会いが大きな戦いを招くことに…。…続く。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 焼き魚 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ