有馬はKYなのだ。こういう事をすぐに言う。
おかたくは下を向いてしまった。みーくんは口には出さないものの、有馬同様気になっていた。
「おかたく…あいつは?」有馬は、おかたくに聞いてみた。もしかしたら、分かるかも知れない…と思ったから。
「うん…。なんか…うん。」
言葉に出来ないおかたくを2人は不安に思った。
「しのたくの…魔術なのかな?」
みーくんは、おかたくに問う。
「きっとそうだよ。僕はしのたくの術で生き返ったんだよ。」
「そんな…。」
有馬もそうだと確信した。「そのかわりに、しのたくが消えた。そうじゃないの?」
みーくんの勘の鋭さにおかたく落ち込みっていうかタジタジ。
「そうだよ…。みーくんの勘は当たってる。」
おかたくは、泣きながら言った。
「いずれ…バレると思ったけど、まさかこんなに早いとは…?」
有馬も、みーくんも目に涙を浮かべていた。
「しのたくからもらった命…大事にしなくちゃ。」
みーくんは胸に手を当て呟いた。
「僕達も…その命を守らなくちゃ。」
おかたくは有馬の目を見て言った。
「…だな。」
有馬もうなずいた。
「さっ!地上へ上がろう!」