気付いた時には好きになっていた。
これが恋愛の定義だと思う。
他は・・・いらないでしょ?
だけども、立場がこの恋をさえぎる。
私は・・・生徒で、貴方は・・・先生で。
でもね!私は貴方が先生になる前から好きだったんだよ!
初めてであったあの日から・・・
まだ幼かった私は、父に手をひかれ、父の友人宅に遊びにいった。
先生はそこにいた。
ううん、まだ先生でもない、学生の貴方が。
貴方は父の友人の弟さんで、そこに一緒に住んでいた。
幼い私にはよく遊んでくれる優しいお兄さんで、どんな我が儘をいっても、笑顔でハイハイと聞いてくれる。
私舞い上がっていた。おませだったよね。背伸びもしていたと思う。でも貴方が私に目線をあわせてくれるから、自分が大人ぶってるなんて気付かなかったよ。
だから、だからなんだよ!!
先生が優しくするから私、もう他の人なんて目にはいらないのっ!
みんな芋や茄子に見えちゃう!
先生・・・・先生だけが男にみえる。
先生がいてくれるなら私もう何もいらない。友達も親も兄弟も!
先生の側近くにいたい!
・・・・でも、先生の目に映る私はいつまでも”小さな女の子”なんだね。
涼しい顔してさらりと横にそらしちゃうのよね。
自分が先生だから?年上だから?兄の友人の娘だから?
興味ないから?
イヤッ!そんな考えは棄てて!
私を一人の女としてみて!
伸びた背も、膨らんだ乳房も、毛の生えそろった身体も、身体の中心から血を流すようになったあの日から!
私はもう”女”です。
だから・・・・だから、ね
先生・・・・
私を拒まないで、私を抱きしめて、私の中で・・・・
先生・・・・
貴方を感じたい。
先生・・・・・
先生・・・・・
好きです。