ラビング・ユー

ウォン  2010-05-20投稿
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気付いた時には好きになっていた。

これが恋愛の定義だと思う。

他は・・・いらないでしょ?

だけども、立場がこの恋をさえぎる。


私は・・・生徒で、貴方は・・・先生で。

でもね!私は貴方が先生になる前から好きだったんだよ!

初めてであったあの日から・・・

まだ幼かった私は、父に手をひかれ、父の友人宅に遊びにいった。
先生はそこにいた。
ううん、まだ先生でもない、学生の貴方が。

貴方は父の友人の弟さんで、そこに一緒に住んでいた。

幼い私にはよく遊んでくれる優しいお兄さんで、どんな我が儘をいっても、笑顔でハイハイと聞いてくれる。

私舞い上がっていた。おませだったよね。背伸びもしていたと思う。でも貴方が私に目線をあわせてくれるから、自分が大人ぶってるなんて気付かなかったよ。


だから、だからなんだよ!!

先生が優しくするから私、もう他の人なんて目にはいらないのっ!

みんな芋や茄子に見えちゃう!

先生・・・・先生だけが男にみえる。

先生がいてくれるなら私もう何もいらない。友達も親も兄弟も!

先生の側近くにいたい!

・・・・でも、先生の目に映る私はいつまでも”小さな女の子”なんだね。

涼しい顔してさらりと横にそらしちゃうのよね。

自分が先生だから?年上だから?兄の友人の娘だから?

興味ないから?


イヤッ!そんな考えは棄てて!

私を一人の女としてみて!

伸びた背も、膨らんだ乳房も、毛の生えそろった身体も、身体の中心から血を流すようになったあの日から!

私はもう”女”です。


だから・・・・だから、ね


先生・・・・


私を拒まないで、私を抱きしめて、私の中で・・・・


先生・・・・



貴方を感じたい。




先生・・・・・




先生・・・・・








好きです。

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