言葉

ソウル  2006-08-26投稿
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あなたの言葉は時に優しくあたしを包み時に激しくあたしを愛し時に悲しく突き刺さる。そしていつも唐突で、いつもあたしを驚かす。いつものように仕事を終えて夜ご飯を食べていた。携帯にあなたからの着信。あたしはテレビを消して 通話ボタンを押した。「もしもし?何してた?」いつもより低い声。「ご飯食べてたよ〜。雄二わぁ?」「今××駅に居るんだ。俺...東京に行こうと思ってる」突然すぎて良く分からなかった。「え..?旅行とか..?」「違う...」その後 雄二は東京に行く理由を話してくれた。雄二はカメラマンの仕事をしていて、雑誌に投稿した一枚の写真が有名なカメラマンの目に止まり、向こうから直接プロにならないかと誘われていたのだ。雄二の夢はあたしが一番知ってる。いつかこんな日が来ると思ってた。その時は応援するって決めていた。でも...「なんで、そんな大切な事..急に言うのよ..」気付けばあたしは××駅へ走っていた。ーーーーーーーー駅のホームで1人、たたずむ雄二が居た。「雄二っ!」「...まな」あたしは雄二のもとに駆け寄り乱れた息を整えてから雄二の顔を見た。「なんでいつも急なの?なんであたしに話してくれなかったの?」あたしの言葉を雄二は俯いたまま聞いていた。「...なんで..」涙がこぼれた「ごめんな...いつも急で..話をもらってからしばらく考えたんだ。でも俺はやっぱりプロになりたい..俺の撮る写真が一番好きだって言ってくれた写真がプロの目にとまったんだよ...」「...好きだよ、雄二の写真。でも...寂しいよ...」雄二はあたしをきつく抱きしめて、優しく言った「まな...少しだけ...時間を頂戴...それで俺がプロになったら、結婚しよう」「...雄二」あなたの言葉はいつも唐突でいつでも真剣で...「..途中で諦めたりしたら許さないからね...」「うん...」あたしは涙でぐしゃぐしゃになった顔で思いっきり笑った。【カシャッ】「ちょっと..撮らないでよ///!」「まなの笑顔は素敵だよ」恥ずかしいくらいにキザな言葉。「愛してる...」とあたしにキスをして雄二は電車に乗った。「行ってらっしゃい」ーーそれから1ヶ月後ーー「ちょっと雄二!なにょこの写真!」あたしは電話の向こうの雄二に叫んだ「そんな怒るなょι」「だってぇ〜!」ある雑誌に雄二の写真が載っていた。涙でぐしゃぐしゃの顔で笑ってるあたしの写真。題名『愛する人』

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