９月、哲彦と義人は、出発前の空港にいた。
「剛は、もう向こうに着いたんだっけか？」
「さっきメールあったよ。○○○のゴルフ場見てるってさ
なんか、それ系のイベントが、たまたまあって見てるってさ。それ見るために早朝便で行ったからなあ…」
「…たくよ。大丈夫かよ。行動は、半分くらいは別行動とはいえ、３人で行動する時間くらいはないとさ」
「まあ、この歳で３人揃って、地方に泊まりに行くなんて久しぶりなんだからさ。まずは、楽しんでこようよ」
「そうだけどな…
そういや、お前どうゆう行動するんだよ？」
「まあ、今日はりおさんと食事して、お店に行くかな。ってゆうか、お前じゃねぇかよ。明日は、多分観光がてら由美さんのところに食事に行くよ。それ以外はとくに。」
「ああ、例の洋食屋の子かあ。彼女はメールよく来る子だよなあ」
「感謝してるよ。だから、向こうで行動する一つの楽しみでもあるかな？」
「そうかあ。まあいいことだよな」
「ところで、かすみさんとは、会うんだよな？」
「ああ…。すごく短い時間だけどな。話はするよ」
「そうか…でも麻由さんは、きっと、お前との時間を共有することを、長くすることを願ってると思うけど…」
義人の指摘は最もだった。
確かに、麻由には３人で行くことは伝えていた。
だが、なるべく個人行動の時は、店以外でも自分といて欲しいと言われていたのだ。
哲彦は、そんな麻由の願いを了承していた。
「…お前、心では、かすみさんの存在が、やっぱり大きいんだろ？表情が物語ってるよ。どうするんだよ？」
「…そうだなあ。最初は旅行で、恋愛抜きの出会いが…いい友達が出来ればってゆう思いだったのに…自分が思ってる以上の展開になっちまってるからな…もやもやしてるよ。旅行のはずなのにな。なんか、落ち着かないよ」
「…たく、お前がうらやましいよ。もう、これも何回言ったかなあ。ってゆうか、なんのしがらみもない剛が、一番うらやましいよ」
「確かにな…」
様々な思いを抱きつつ、２人は旅立った。
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