翼「もう、お前ら泣くな泣くな泣くなあ!!情けないで…ぐすっ」
美「あんたも泣いてるやんか!」
翼「泣いとらん!なあ、みっきー。そのチャンスは多分それが最後でおしまいや。…でも俺らは、このバンドは、もうやっちゃってんねん。お前も一緒に始めちゃってん。もうそん時から、お前がどこへ行こうとも何をしようとも、このバンドがあったって事実はなくならへん。消されへん。だから…そんなしょうもない心配すんなよ。いつお前が帰って来ようが俺らはずっと“仲良しバンド”のメンバーや。たとえ…“元”がついても、過去になっても」
慶「…」
翼「皆もよく聞けえ!俺はほんまはお前らがこのバンド辞めんの許したくない!お前らの足掴んで泣き叫んででも止めてやりたい!俺は…このままこのバンドでずっと…そんな夢までこっそり見とったわ! その夢をお前らは潰したんや!!!…だから…」
拓「…」
翼「微かでもでっかい夢やった俺の夢…こんなでっかい夢潰してんから絶対叶えろよ!!…じゃないと俺の夢が、かわいそうやんけ」
猛「…翼…当たり前や!」
聖「まったく…お前もちゃんと夢を叶えてや。じゃないと、お前らが裏切ったせいやって後でやつあたりされそうやもんな」
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