いつも寝ていた。
気がついた時には、 病院のベッドの上だった。
僕の病気は治らないらしい…
母さんは何も言わないけど薄々気づいていた
学校にも指で数えられるほどしかいってない
当然友達もいない…
窓の外を見つめるだけ…
何かにとりつかれたように見つめるだけ…
見つめてたら何かがかわるかもしれない。
この世界がかわるかもしれない。
マンガやアニメのような世界に…
なるかもしれない…
そんなことも思っても何も変わりはしない…
いつもの病室
いつものテレビ
いつもの窓の外。
僕は思った。
神はなんて不平等なんだろうかと
しかし神なんているはずないそんなの迷信だ…
僕はもういい次の人生に期待しよう…
しかし次の人生なんてあるのか?
最近変な事ばかりしか考えない。
だるい、もう寝よう。
最近窓の外をみていると真新しいランドセルや制服をきた人が増えてきた
みんな笑っていた…
僕がこんなに苦しい のに…
だめだ、こんな事を思っちゃだめだ…
だるい、もう寝よう。
次の日、手紙がきた。
病院で初めての手紙だった。
早く読みたかったが 手紙の封筒にこう書いてあった。
ウケトッタツギノヒニアケテクダサイ。
なぜ片仮名なのかはわからないが、
楽しみだ、もう寝よう。
つづく…