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翼「あー食った食った!」
猛「おいしかった〜あ!はーちゃん、ソースついてる」
波「え〜どこぉー?」
猛「じっとして、俺が拭いたる」
波「はぁい!」
秋「じゃあうちも!慶ちゃん、ソースついてへん?」
光(むすっ)
慶「…いや…ついてないです…汗」
聖「…ほんまに…呆」
翼「……なぁ…川ってないかな…?」
翼がぼんやり呟いた。
美「…。なんで?」
翼「いやぁ〜青春と言えば、川やろ!」
拓「……は?」
翼「なんか、こう…川で寒さも忘れて騒ぐというか…」
美「嫌やわ!寒いし汚いやん!」
翼「え〜せっかく今いい感じやのにぃ〜?なんかしようやぁ〜」
拓「なんかって…」
猛「“いつもの場所”もないし…涙」
波「青春ねぇ…」
聖「……じゃあ、“鬼坂”は?」
光「…“鬼”?」
拓「“坂”…?」
***
猛「なっ…な…!?」
波「あらぁー…」
翼「これ…が…」
美「おに…ざ…か……」
慶「…」
光「…嘘やろ…」
拓「ありえん…」
秋「これをどーしろと…」
9人の目の前には、長い長い先の見えない坂道。
聖「これが、噂の“鬼坂”や!」