翼「この先にはいったい何が…」
秋「めっちゃ綺麗な夜景とか?!」
聖「のぼったら分かるやろ。」
猛「のぼるっ?!!」
聖「うん。…なんていうか…“願かけ”せえへん?」
波「“願かけ”?」
聖「ん〜…そうやなあ…この坂を自転車でのぼりきったら、それぞれの夢は叶うとか…」
拓「せぇちゃんにしては乙女やな」
聖「うるさいなあ」
美「でも自転車足りなくない?うちら2人乗りやし」
拓「ほんまや」
慶「…これは?」
慶太郎が道端に捨ててある数台の自転車を指さす。
光「…乗れんの?これ」
拓「ボロいけど…まあいけそうじゃない?」
猛「でも、これなんか子ども用やで?」
翼「じゃあそれは、波音が乗るということで」
波「は? 怒」
翼「すいません…汗」
拓「まあとりあえずこれで人数分やな!じゃあ、行くか!」
秋「ほんまに行くん〜?」
翼「文句言うな!ええか?今から弱音もなしや!よし、出発!!」
猛「うわぁほんまに先見えへんなぁ」
波「気ぃ遠くなるーあ!遠くならないー!!!」
秋「はぁ…しんどくないー!!」
美「まったく疲れへんー!…はぁ、はぁ」
暗闇の中、坂道を声をあげながら9人は自転車をこいだ