一面真っ黒の部屋の中で眼鏡をかけた男がソファーに座っていた。
｢少尉！グラッツ少尉！最新のリストができました！｣
オレンジの髪の青年が部屋の中に入ってきた。
グラッツと呼ばれた男はめんどくさそうに手を伸ばした。
｢フン、今回もザコばかりだな…私が出るほどでもないだろう。｣
グラッツはリストを放り投げた。
｢しかし少尉！少尉はいつもそう言って、一度も反逆者を殺ったことがないじゃないですか。｣
｢副官がえらく生意気な口を聞くんだな…フン、つまりミーシャ、お前は私がめんどうだからさぼっていると言いたいのか？｣
｢違いますよ、私は少尉が弱いんじゃないかと言いたいんですよ！｣
ミーシャは言ってから、しまったという顔をしたがもう遅かった。
｢部下にまでなめられるとは私も落ちたものだな…｣グラッツは大きなため息をついて言った。
｢仕方ない…いいだろう。私はこの一級反逆者LV3を殺ろう、他はお前たちに任せる。いいな？｣
｢りょ、了解！｣
ミーシャは急いで部屋から出ていった。
一人部屋に残されたグラッツはハアーともう一度ため息をつきながら重い腰をあげたのであった。
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