秋「何?ここ。」
聖「…人気のない商店街…」
店のシャッターはどこも閉まっている
秋「見ればわかるわ!」
波「…綺麗な夜景は〜!?」
聖「人生そんなもんや、うん」
翼「えーあの苦しい先がここ?!」
聖「…ここがまだゴールじゃなかったら?」
拓「何?なんかまだあんの?」
聖「まあ、ついてこい」
秋「えーまだこぐん〜?もう疲れた」
翼「こら!弱音!!」
秋「あ!疲れてへん!」
猛「げっ!まだ坂あるやん」
拓「さっきよりまだましやろ」
息を切らしながら、何本もの木が並ぶ細道を抜けると、街を見下ろせる高台にでた
猛「うっわぁ…」
波「きれぇーっ!!!」
翼「あ、俺んちあそこらへんや!!!」
美「えーあっちやろ?」
翼「あっちやって!」
猛「俺んちはあっこかな?」
波「見えない〜」
秋「家ちっちゃすぎるわぁ」
翼「あれが俺の家!!!!」
美「もうええわ」
翼「拓ん家はあそこやろ」
拓「絶対ちゃうわ!」
光「でも、こうやって見るとうちらの住んでる街なんて、こんなに小さいねんな」
慶「うん」
聖「そうや。世界なんてちっさいもんやで?俺らの距離なんか、空からみればこーんなんや!!」