独り

YKY  2006-08-27投稿
閲覧数[563] 良い投票[0] 悪い投票[0]


一人でいるのが
好きだった。

誰かといるのが
嫌だった。


私の乱れなき心を
誰かに乱されるのが
苦痛で仕方なかった。


怒り

悲しみ

喜び


全てがどうでもよくて
私には無駄でしか
なかった。


ただ一つ平穏な
乱れなき心だけを
私は望んでいたから。



気を使ったり、

傷ついたり、

罪悪感を覚えたり、


一人でいれば
そんな感情を覚える事さえ
無かったはずなのに。



いつからか
私は一人に不安を
覚えてしまったんだ。


「寂しい」


私の心が激しく
揺れた。


今まで一人だから
感じる事すら無かった
この感情・・

人の冷たさ

人の怖さ

人のずるさ・・を
知っていくうちに

私は‐人の暖かさ‐を
知ってしまったんだ。


いらなかった
はずなのに、

今すぐ忘れてしまいたい
人の暖かさを・・

人にすがるなんて事
したくない・・

心に静けさを
戻さなくちゃ。


私には共存など
不可能だから。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 YKY 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ