僕と美鈴が出会ったのは、夏休み中の馬鹿みたいに暑い日の図書館での事だった。
図書館に本を借り帰り際、本を読みながら泣いて居る彼女を見付けたのがきっかけだった。
僕は、気付いてたら声をかけてた。
「それ、スノーグースでしょ?感動するよね。」 と言った途端、彼女は去って行った。
一目惚れじゃないと思う、だけど僕は、泣いていた彼女に確かに惹かれたんだ…
翌朝、学校に行ったら、同じバンド仲間の平良君が話してきた。
ちなみに、彼はドラムで僕はギターとボーカルを勤めている。
「空、今日新曲披露の日だろ?」
「出来たよ、自信はないけど、良い感じの曲」
「へぇ、聴かせてくれよ」「アカペラで?…良いけど…」
無限のこの空に 生きられたら 全て叶う
色んな想いの中 きっと何処かで待っている
君をいつかきっと
見つけ出せるなら 有り増えた
言葉一つ一つを
君の為に残してるから
出会いは偶然じゃないんだよね
だから伝えるよ この想い
「良い感じ何だけど、空最近なんか有ったか?」
「いや、何でさ…」
「まぁ、良いや行こうぜ、ギター持って来ただろ?」
ライブハウスに着いて、衣装に着替えて、リハーサル。
今日のライブは7曲 新曲とアルバムだけだ。
リハーサルを終え、休憩して本番を迎えた。
ヒートアップする中、会場で、彼女を見かけた。
『何で…ここに…』
思って歌ってた。
ラスト、新曲、彼女の居る前で披露…
だけど、他のファンも居る僕は平静を装って唄った。