読みやすい小説10

 2010-05-31投稿
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あの日、俺は女体の神秘の章が出ているのを見て

多大なる期待をしていた。

「これは・・・やった!とうとうやったぞ!」

俺は本を空高く放り投げて叫んだ。

よし。さっそく読んでやる!

俺は震える手で床に落ちた読みやすい小説を手に取った。

「よ・・よし・・。」

変に肩に力が入ってしまっているのは、わかっている。

ほっとけよ。待ちに待った章なんだから。

・・・・・。

先のページを開いてみる。

(こんな長い時間放置しておいて、

本当にひどい持ち主ですよね!(怒))

あ、怒ってる。・・だよな、ごめんごめん。

って、俺、何で本に謝ってんだよ。

(なに浮き足だってるんですか?)

む・・ほっといてくれ

(クス・・さて、お待ちかねの、

女体の神秘章の始まりです。)

てか、俺普通に本と会話してるよな。

これってすごく変だよな。

(そうですか?では、もう読むのを

やめても良いですよ?)

「む!ここまでやらせてそれはないだろ!」

思わず声を上げてしまった。

ここで突然部屋のドアが開いて母が入ってきた。

「誰と話してるの?」

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